留置場4日目は、裁判所で「勾留質問・勾留手続き」をするためにまた護送車(地獄のバスツアー)に乗って前日と同じ経路で地方検察庁まで行くことになる。
前日も感じたことだけど、外の景色が羨ましい。数日前まで僕も外の世界にいたのだと思うと、涙が出た。地方検察庁に到着し、検事調べをする人を残して他の人は裁判所へ向かう。すぐに到着。
前日は地獄の待機時間があったけれど、長く待つことなくすぐに僕の順番が来た。勾留手続き後にはまた地獄の待ち時間が待っているのだけど。
裁判所での勾留質問
僕の順番が来て裁判官がいる部屋に呼ばれる。黙秘権について、弁護人を選定できること、僕が犯した罪について、を10分程度話してすぐに終わった。正直、勾留質問について書くことがない。
まるでベルトコンベアーでの流れ作業のように淡々と過ぎていく感じだった。
「裁判官は被疑者の言い分を聞く」という建前になっているようだけど、そんな風には感じなかった。これが現実です。何か主張したいことがあったわけではないけど、少しでもそんな素振りを見せて欲しかった。
したくなければ、話さなくてよい権利がありますが、いつまでも黙秘権を使ってしゃべらなければ、手を変え品を変え、供述を迫ってきます。黙秘したら取り調べがなくなるということも無く、釈放されるわけでもありません。
僕の勾留が決定した。これが勾留手続きなのかな?それ以外に何かした記憶がないけど、10日間の拘束が決定した瞬間だった。また、接見禁止もついた。今思い返すと、「僕に対して接見禁止は意味があるのか?」とは思うけれども、当時はそうなんだ、くらいの気持ちでした。
国選弁護人の選定
裁判所で国選弁護人をお願いすることになった。国選弁護制度は被疑者の権利を守るために、貧困などで私選弁護人を依頼することができない人に弁護士をつけることができる制度です。
僕は、残念ながらお金がなかったので国選弁護制度を利用することになった。弁護士は翌日会いに来てくれることになった。
留置場生活でずっと閉じ込めらられ、同じ人と缶詰にされている状況は息が詰まる。どんな弁護士が来るのかはランダムだけど、誰でも良いから話をしたい。そんな気持ちだった。
長い長い地獄の待機時間が終わり、やっと留置場に帰ることができる。体が痛くなるあの待機室は認否を争っている「被疑者の心を折るために続けているんじゃないだろうか?」と邪推してしまうほどの悪環境。
ぜひ、改善をお願いしたいと思いながら護送車に揺られて、留置場に到着した。
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