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【体験談04】留置場二日目:検察官送致(送検)、検事調べ

【体験談04】留置場二日目:検察官送致(送検)、検事調べ
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留置場二日目の朝は初日と比べるとよく眠ることができた。初日と同じように朝食を食べて、軽く運動し、検察官送致(送検)の時間まで過ごします。

とても長く辛い一日となるとはこの時は知りませんでした。

留置場の先輩方4名の腰縄を一繋ぎにされます。この時、頭の中には「ドナドナ」が流れていました。しばらくすると護送車が到着し、護送車の中に乗り込みます。

護送車の中には僕と同じように検察官送致(送検)される方々がパンパンに乗っています。

留置場生活でのストレスか、逮捕されたストレスかわかりませんが中に眼光が鋭い方がいて、僕の方に目を向けてくるのですができるだけ目を合わせないように窓の外に目やって過ごしました。

走る護送車の中から美味しそうなパン屋さんや中華料理屋、ゲームセンターなどが目に入ります。少し前までは、行きたいところには好きに行くことができたのに、、悔しい気持ちで外を眺めて時間を過ごします。

地方検察庁に到着するまでいくつもの警察署を巡回します。この時間がとても長くうんざりさせられてしまいます。

目次

地方検察所に到着

地方検察庁に到着して、第一に思ったのは「こんなに逮捕者がいるんだ!」の一言です。

僕にとってはたった一日でも警察官や検察官の方にとっては、当たり前の光景。日常生活で検察官と関わることはありませんが、警察官とは関わることがあります。

「警察官は横柄な人が多いな」と僕は思っていましたが、毎日これだけの犯罪者を見て生活をしていたら、「何もしていない一般市民でも犯罪者のように見えてくるのかもしれないな」と警察官が横柄な理由が少しわかった気がしました。

地方検察庁の地下に大勢の留置人が連れていかれます。そこには鉄格子が付いた部屋がり、10人~20人ずつ押し込められます。そこで検察官に呼ばれるまで待つことになります。

いつ自分の番号を呼ばれるかもわからず、ただ黙って座り続けるのは苦痛です。ひどく辛く長い時間なのです。

この場に来る人たちの多くは、ルールを守れない人が多い(僕が言えたぎりではないが)。会話禁止なのだけど、ちょっとした話声が聞こえてくる。

そうすると、「会話をするな!!」という怒号が鳴り響く。大勢の留置人が一堂に介することもあってか、警察官もピリピリしているように見えます。

罪を犯してしまう人の中には血の気が多い人がいるようで、大声で暴れる人も中にはいます。そうなったら、たった一人を取り押さえるために4.5人の警察官が取り囲み取り押さえます。二度と見たくない光景です。

僕はとにかく何も考えず、無心で硬い椅子に座り続けました。そうこうしていると昼食の時間になり、この時の昼食はパンでした。利き手の手錠だけを外されて、無心で口に運ぶ。味なんてほとんどしないただのカロリー補給。

食事が終わるとまた手錠をされただ番号を呼ばれるまで待つ時間。本当に苦痛。

検事調べ

ほどなくして僕の順番が回ってきた。僕の番号が呼ばれ手錠と腰縄に繋がれた状態で検察官と事務官が待っている取調室に連れていかれます。

担当してくれた検察官は「お勉強ばかりしてきて育ちました」という雰囲気でした。いわゆるエリートという感じ。検察官は弁護士資格が必要だから、そこまで間違ってはいないんだろうな、と思います。

検察官からは「名前、生年月日、職業」など基本的な個人情報を聞かれた後、僕の罪状を読み上げ認否するかどうかを問われます。

僕は現行犯で逮捕され、罪に関しては認めていたのでその通り告げました。ありのままを話して、作成された供述調書に指印をして取り調べが終わります。検事調べは時間にするとほんの10分程度です。

容疑を否認している方は、ここで厳しく取り調べをされるのかもしれませんが、僕は容疑を認めていたので淡々と進んでいきました。

そこから硬い椅子に座り待ち続けるだけの地獄が待っています。たった10分程度の検事調べのために8時間ほど拘束されます。検察調べは地獄でした。「留置場に早く帰りたい」そう感じさせる場所が、地方検察庁の地下牢獄です。

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