留置場に入った初日はほとんど寝付けなかった。一晩中頭の中では「これからの人生はどうなるんだろう」ということを考え続けていた。いくら考えたって何も前に進まないのだけど、多くの人が同じなんじゃないだろうかと思う。
「起床!!」
留置場担当警察官の大声ではと気づく。少しは眠れていたみたい。
ただ睡眠時間がほとんど取れていなかったので頭が痛い、留置場で迎える最初の朝はこんな感じでスタートすることになりました。
留置場の先輩方が手慣れた手つきで布団をそそくさと畳みだしたのを見て、見よう見真似で布団を畳む。
それから洗面やら掃除やらを淡々とこなして朝食の時間に。
留置場の朝食:初めて食べる臭い飯
配膳口(部屋についている小窓)から食事が提供される。家畜になった気分で嫌になった。それでも食事を食べさせてくれるだけでも、マシだなと。
普段から暴飲暴食気味なのでお腹がペコペコだったので、食らいつく。
留置場の朝食
留置場の朝食は弁当のような感じです。よくある弁当の味気ないバージョン。
脂っこい食べ物ばかり食べていたので、カロリーの高いものをがっつり食べたいという人には物足りなさを感じると思います。
もう1品、いや2品ほどおかずの量を増やしてくれると留置人も取り調べに協力的になるんじゃないだろうか。
ちなみに「臭い飯を食べる」と表現されることが多いですが、特に臭くはありません。
ただ、留置場では部屋の中にトイレがあります。その空間で食事をするというのが、僕には気分が下がることでした。どうにも匂いや音に過敏に反応してしまうタイプのようです。気にしない人は気にしないので羨ましくもありました。
僕が留置場に入ったのは寒い時期だったので、お味噌汁と温かい白湯がとてもありがたかったのを覚えています。普段は白湯なんて飲む気にもなれませんが、この留置場生活ではこれしかなかったのです。
朝食が終わったら軽く運動をします。塀に囲われた狭い場所で太陽の日を浴びることができます。ここで髭剃りをします。
留置場の昼食:自弁が羨ましい
昼食も朝食と似たような感じでした。少しグレードアップしています。なぜかコロッケが多かった記憶があります。
昼食時には自弁といってお弁当やおかずを購入することができます。
留置場の先輩方の中に詐欺で捕まった小金持ちの人がいて、その人は毎日のように自弁を購入していました。僕はそれを羨望の眼差しで見ることしかできませんでしたが。
僕は、一度だけ自弁を購入したことがありましたが、基本的には出された昼食を食べて留置場生活を終えることになります。
自弁は留置場によって購入できる商品が様々ですが、カレーライス・カツ丼・唐揚げ弁当・ジュースなどの定番の弁当が用意されているようです。
留置場生活初日
留置場生活初日はほとんど何もしていません。
逮捕初日にやるべき取り調べを全て済ませていたのでしょう。僕は全面的に容疑を認める方向性だったので、改めて聞き直すようなことが無かったのだと思います。
容疑を否認している場合は、しつこいくらいの取り調べをするのだと思います。
翌日は送検され検事調べがあると聞かされていました。これがなかなか辛い体験なのです。
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